歯科口腔外科の治療として、親知らずの抜歯、お口の外傷の処置を行なっています。
親知らずの抜歯
歯科医院を受診しようと思われる理由の1つに親知らずの痛みがあります。
当院では、抜歯が必要な親知らずに関しては抜歯手術を行っております。
親知らずとは

親知らずは第三大臼歯や智歯とも呼ばれ、永久歯の中でも一番最後に、歯列の一番奥に生えてくる歯です。
既に親元を離れた、親の知らないところで生えてくるということから親知らずと呼ばれるようになったと言われています。親知らずという呼び方は、自立して既に親が関知しない頃に生えてくる歯であることが由来のようです。
全ての親知らずが生える方もいれば、一本も生えない方もいたりと様々です。
その生え方も様々で、きちんとした向き、高さに生えて、噛み合わせに参加する親知らずもあれば、斜めに向いていたり、ほとんど埋まった状態で横向きに生えることもあります。
親知らずは必ず抜かなければならない?
親知らずが生えたら必ず抜かなければならない、というわけではありません。
当院では、きちんとした向き、高さに生えて、他の噛み合わせの歯と共に噛み合わせに参加している親知らずは、無理に抜かずに大切に使っていくのがよいと考えます。
当院が抜歯適応と考える親知らず10のケース
歯ブラシが届きにくいことで歯自体や歯肉の痛みなど何らかの症状がある・または出やすい場合などで抜歯が検討されることが多いです。
当院の考える親知らずの抜歯が必要なケースは以下です。
- 親知らずの周りの歯ぐきが繰り返し腫れて痛みが出る
- 親知らず自体が治療で治せないほどの大きな虫歯になっている
- 口の開きが小さめで器具が入らず親知らずの虫歯の治療をきちんと行えない
- 親知らずの手前の歯の後ろ側が虫歯になっている
- 親知らずや周囲のブラッシングが難しく、痛みが出ることが多い
- 親知らずの生える向きの関係で頬の粘膜を頻繁に噛んで傷になりやすい
- 親知らずが歯並びに影響している
- 顎関節に悪影響があると思われる
- 親知らずを含んだ嚢胞などの病変があり、何らかの症状がある
- 矯正治療のために親知らずを抜歯する必要がある
横向きだったり、歯ぐきに完全に埋まっている親知らずや、親知らずの位置が下顎の神経に近い場合などの抜歯が難しいケース、親知らずを含んで、または周囲に何らかの疾患が疑われるような場合などでは、近隣の大学病院の歯科口腔外科にご紹介をさせていただきます。
外傷
意外と多いのが、お口の中やお口周りの怪我です。
当院ではこういったお口の外傷の処置にも対応しております。
受傷してしまった場合にはなるべく早くご連絡をください。
当院の外傷の処置

出血があれば、血が出ている箇所を確認して止血を行います。この際に必要があれば縫合することもあります。
顎をぶつけた、口を強打したなどで、骨折や歯の破折などの疑いがあればレントゲン撮影を行います。
また、強く打ち付けた衝撃で歯が抜け落ちてしまったり、位置がずれてしましまった場合には、歯を再度、元の位置に植え直す歯の再植を行うことで、その後もご自身の歯をお使いいただける可能性があります。
再植される歯はその状態にもよりますが、患者様ご自身の歯なので身体への親和性がよく、条件が合えばとても有効な方法といえます。
口周りを強打して歯が抜けてしまったら?

口周りを強く打つなどして歯がポーンと抜けてしまうことがあります。
この際の現場での対応によっては、抜け落ちた歯をその後も使える可能性があります。
歯根についている歯根膜が守られていれば、元の位置に戻す再植により定着が期待できるのです。
この歯根膜を守るために、歯が抜け落ちてしまった場合にしてはいけないことは、
- 歯を手でベタベタ触らない
- 水道水で洗わない
歯が抜け落ちてしまった場合にはすべきことは、
- 歯を歯の保存液(保健室には大概あります)や生理食塩水、牛乳に入れる
- (上記が手近にない場合には)お口の中に入れる
そして、なるべく早く歯科医院を受診してください。
歯が抜け落ちてから歯科医院での処置までに時間が経っていないことが、抜け落ちた歯を植え直す「再植」の成功率を上げるのです。
歯の治療は早期が大切です。歯のことなら何でもお気軽に
ご相談ください。
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